健康とLPS
LPSとがん予防
LPSはNK細胞も活性化させるためがん予防に有効
私たちの体では、赤ちゃんから老人まで共通して、1日に約5,000個ものがん細胞が出来ていると言われています。しかし異常な細胞は、免疫細胞のマクロファージとNK細胞が日夜監視し処理してくれています。がんの発症が加齢やストレスで増加するのは、免疫機能が衰えマクロファージとNK細胞が正常に働かなくなるため。LPSにはマクロファージだけでなくNK細胞も活性化させるため、がん予防に有効です。
また、LPSは抗がん剤の効果を上げることも分かっています。がんを治療するための化学療法剤は、がん細胞と同時に正常な細胞にもダメージを与え、免疫細胞も衰えてしまいます。そこでLPSを投与することで、免疫細胞を活性化させ、抗がん剤の効果を高めるのです。下記グラフは、癌に侵されたマウスに化学療法剤だけを与えた場合と、化学療法剤とLPSを与えた実験。結果、化学療法剤だけよりも化学療法とLPSを同時に与えたほうが延命効果が高いことがわかりました。